新築着工件数が減少する一方、リフォーム市場が急拡大してきています。2010年には8兆6000億円市場になると予想されています。ライフスタイルの洋風化に伴って建築も2x4や建売住宅など効率的なものが生産されています。しかし消費者はそれで満足しているわけではなく、同じ建材で建てられた空間の中にも個性を求めようと望んでいます。
昨今のインテリアブームはそれを裏付けており、また"和風テイスト"を取り入れることも商業建築や一般住宅においても、こだわりの一要素となってきています。一律的な生産に対する個性という色づけのニーズの高まりを示しているものといえるでしょう。また、このような和風テイストの流れは外国人にも訴えかけるものであり、需要が高まっています。
日本の工芸・伝統産業は衰退・縮小化の厳しい立場にありますが、そのようななかにあって、現代のニーズに最適な方法で、日本の伝統産業が蓄積してきた伝統的な素材・意匠・工法(技法)・人材を提供していくことが大切であると切実に考えます。
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